コンプレックスをストロングポイントに
【欲張りマインド】
身体づくりをしていると、「ああ、もっと大腿四頭筋が発達しないかなあ」とか、「広背筋がもっと広がらないかなあ」とか、「肩をもっと大きくしたいなあ」とどんどん欲張りになります。欲張りというか、自分はまだまだだ、という気持ちになるんです。
でも、これはネガティブなコンプレックスではなく、ポジティブなコンプレックスなんです。どちらかというと謙虚な気持ちに近いです。現状を敢えて否定することにより、筋肉を発達させるための工夫や知恵を得ようとしたり、更なるインプルーブをしようと真剣に思うんです。「私なんか」という諦めモードなネガティブなコンプレックスとはちょっと違います。基本的に自分が大好きなので、コンプレックスだらけの自分を鍛えながら、1日が終わるとその努力を惜しまないでよかったと思いながら眠るのです。
【闘争心は生まれつきなのか?】
さて、私の子どもがまだ小さかった頃の話ですが、剣道をさせたり、少年野球をしていたときに、同じような練習をしていても、結果がでる子と出ない子がいることにすぐに気づきました。残念ながら我が子はなかなか結果が出ない子でした。のほほーんとしていました。競争があまり好きではなかったようです。親としては無欲過ぎてハラハラしました。そう、勝負の世界はやはり強気じゃないといけない、ということを思い出しました。負けず嫌いな子、勝負が好きな子、闘争心のある子は強いんです。
【他人と自分の比較】
子どもの頃は同い年くらいの仲間が集まるものですから、競争相手はいつも他人になりがちです。親も子どもが負けないように、クラスメイトより優秀になるように叱咤激励しがちです。私もそうして叱咤激励すべきか、それとも大らかに見守るべきか悩みました。
でも、そんな時、ちょうど息子と一緒に剣道をしていたものですから、よく先生にこう戒められたものです。
「昨日の己に今日は勝つ」
敵は相手ではない。この自分だ。と気づき、競争相手は自分に胸を貸してくれる大切な相手であるというもう一つの教えにも感銘を受けました。そして、相手に負けるということは、自分はまだ伸び代があらと気付くことでもあります。
この気付きや内証は、自分が気付かない限り、子どもにどんなにきつく言っても分かる訳がないと思ったものです。なので、ガミガミ言う母親にはなるまいと思いました。自分が苦手なこと、出来ないことを自分で解決して欲しいと思ったからです。
自分では子どもにガミガミ言わない、甘い母だと思っていました。ところが、息子は大人になってから「オカンは相当きつかった」と言うので、慌てました…全然ダメじゃん。まあこんなもんです。
息子は私にきつく言われたことをどう捉えたか分かりません。コンプレックスになっていなければいいのですが。
でも息子は今でも自分がうまくいかなかったことを向上させようと頑張っていますので、私もそろそろ心の荷を下ろそうと思います。
【比較した上でコンプレックスを感じたら】
さて、子育てが終わったので翻って自分の心配、インプルーブしたいという思いに戻りたいと思います。コンプレックスは結局のところ、自分と他人を比較することから生まれてくるような気がします。でも比較しないと自分がどの辺りにいるのか分からないので、比較するのもいいと思います。だからといって悩まないで、うまくいかないこと、コンプレックスを感じるところを明確に理解しながら、逆にさらけ出して強みにしていきたいです。
抽象的なことならいくらでも、なんとでもいえますが、具体的に言うと難しいです。
【道のりは長い】
例えば、細い脚をどうしたら太く見せられるか、まだ答えは見つかっていないので、頭を抱えてしまいます!肩をもっと強くするにはどうしたらいいのか、まだ試行錯誤の連続です。弱いところを強みにするのはやっぱり難しいですね。今日も精進します。
【終わりに】
今回は自分語りが多く、筋トレの専門的なところに触れられなかったです。次回は筋トレについて語ります。